栽培方法紹介

メロン  (アムスメロン、クインシーメロン)

当農園では、ビニールハウスにてアムスメロンを生産しています。

また、今年は赤肉系メロンの品種をルピアレッドからクインシーメロンに変更しました。

こだわりの栽培方法

①【土作り】

ウチダファーム佐倉では、メロンのビニールハウスに、海のミネラル・アミノ酸が豊富に含まれた「実川魚粉工場」製の魚粉と海藻等から作るアミノ酸ぼかし肥料の「アミラルパワー」を入れて土作りをしています。

この魚粉は、飼料用魚粉で鰹節のような香ばしい香りがします。どれも非常に高価な製品ですが、メロンの美味しさを向上させるため、惜しみなく投入しております。

その他、メロン栽培に必要な有機肥料、化成肥料、堆肥等を長年の経験と勘に基づきバランスよく配合し、メロンの生育に適した土作りを行っています。

 

堆肥の散布作業

 

毎年同じビニールハウスでメロンを栽培していると、土壌中に有害な病害虫が増殖し、作物が健全に生育しなくなる連作障害が発生します。

そこで、当農園ではメロンの収穫後に定期的に緑肥を栽培しています。この緑肥は、メロン栽培の大敵であるサツマイモネコブ線虫の抑止効果のあるエンバクで、農薬だけに頼らない防除体制を構築しています。

 

栽培した緑肥は、ビニールハウス内に鋤き込みます。この緑肥の鋤き込みにより、土壌中に有機物が供給され、有用微生物を増殖させたり土壌の団粒構造の改善などの効果が期待されます。

 

また、3~4年に1度の頻度でメロンのビニールハウスでトウモロコシを栽培しています。トウモロコシはクリーニングクロップとも呼ばれていて、過剰に蓄積した土壌養分を吸収し、跡地の養分環境を改善する効果があります。

収穫後のトウモロコシの茎・葉は、そのままビニールハウス内に鋤き込み、土壌中の有機物補給や土の物理性の改善に役立てています。

 

②【ミツバチ交配】

メロンが実を付けるためには受粉作業が必要となりますが、メロンの交配はミツバチの力を借りて行っています。ミツバチがハウスの中を花から花へ蜜を求め飛び回ることで、自然に受粉が行われます。


ミツバチによる受粉の様子

 

③【立体栽培】

当農園では、ビニールハウスでメロンを『立体栽培』にて栽培しております。立体栽培とは、メロンのツルを紐や支柱で上に吊し上げる栽培方法です。これに対し、メロンのツルを地面に這わせる栽培方法は『地這栽培』と言います。

立体栽培では、地這栽培より一般的にメロンの糖度・肉質に優れ、ネットの発生が良いメロンが収穫出来るとされております。

立体栽培は、メロンのツルを1本ずつ紐で吊し上げるため、非常に手間の掛かる栽培方法ですが、甘くて美味しい高品質なメロンを収穫するため、当農園では立体栽培にこだわって生産しております。


1本の木から収穫するメロンは2個のみです。養分を2個の果実に集中させることで、より大きく、甘いメロンが収穫できるようになります。

≪アムスメロン≫

 

≪ルピアレッド≫